日本テレビ「さんま御殿」で、Da-iCEの花村想太が、いわゆるZ世代の若い女の子からおじさん扱いを受けて、いじられていました。
聞き覚えのある人も多いと思いますが、世間でよく言われるZ世代とは、いったいいつの、どの世代を指しているのでしょう。
また、そうした言葉でプロファイリングされる意図などについても調べてみました。
Z世代とは
定義
俗に「ポスト・ミレニアル世代」とも呼ばれるZ世代は、日本だけのものではなく、世界共通の概念です。
アメリカのコンサルティング会社、マッキンゼー&カンパニーによると、
Z世代とは、1996~2012年に生まれた若い世代のこと。
つまり今年、2024年9月1日現在でいうと、11歳から28歳までの若い世代ということになり、下は小学生から上は社会人までと幅広く、
ひとくくりに「こんな世代」とは、なかなか言い切れない部分もあるようです。
ちなみに、なぜ「Z」かというと、アルファベット順で、その上に「X」とか「Y」がいるからで、それぞれ「ジェネレーションX」や「ミレニアル世代」などと呼ばれて定義づけられていますが、
実は「X」より上に属する世代は、何の表記もありません。
自分もその枠で、普通なら「W世代」だよな、とか思うのですが、そのような定義づけは無意味だと思われているのでしょう。
失礼な話ですが、もはや、マーケティングする価値もなし、とみられて除外されているに違いありません。
世代の特徴
時代背景としては、世界中のZ世代が、生まれた時からインターネットに接し、当たり前のようにSNSを使いこなしてきた、という点が挙げられます。
また、気候変動やコロナ禍など、不安要素が強く、不確実性の高い現代の環境下で育ったZ世代は、現実主義で堅実、自分にとっての価値を大事にし、仲間意識が強い、多様性を尊重する、といった特徴があるそうです。
なんだか、分かったようで分からない表現ですね。
ただ、合っているかどうか分かりませんが、自分が小学校の頃の事を考えると、今の子たちは本当に人と争わないというか、仲が良いな、という印象を受けます。
昔は、のび太じゃありませんが、ガキ大将みたいな奴もいましたし、ケンカもよくしました。もっと辛辣で、人を平気で中傷したり、仲間外れにしたり、それこそ徹底的で容赦なかったように思います。
今でもいじめは社会問題化していますが、昔と比べるとどうなんでしょうね。
仲間意識が強いというのか、穏やかになったというのか、小学校くらいの子が取っ組み合いのケンカやってるところなんて、見たこともありません。
あと、こんな特徴も挙げられていました。
〇グーグルよりもSNSを使って情報収集する
「ググる」よりも「タグる」「タブる」
〇ワーク・ライフ・バランスを重視
自分や家族のための時間を大切にしていて、仕事選びもそうした基準が重視される
〇「エモい」消費行動を好む
趣や感性を重視し、「ぐっ」ときたものに手を伸ばす
〇コストパフォーマンスよりも、タイムパフォーマンス(時間帯効果)を意識する
音楽はイントロを早送り、動画は倍速再生で視聴することが多い
「タグる」「タブる」含めて、殆どよく分かりませんが、
最後のだけは、めちゃめちゃ腑に落ちました。
俗に「タイパ」と呼ぶそうですが、息子がこれをよくやっていて、自分は一緒に見ててもついていけずに、よく「???」ってなってた記憶があるからです。
アニメとかならまだしも、教育的なレクチャー動画なんかを倍速で見ているときは、本当によくこれで分かるなぁ、って舌を巻いた記憶があります。
後で聞いたら、余り大した講義じゃなかったから、、って言ってましたけど。
(にしても、ですよね)
(姿勢として、どうなんだって思います)
しかし、このようなZ世代へのプロファイリングが、何故行われるのでしょうか
Z世代が注目される理由
日本では、少子化の影響で20代の若者はどんどん減ってきていますが、世界的には増加しています。
2020年の時点で世界のZ世代が占める割合は約24%になり、その購買力は15兆円にも上るだろうと言われています。
Z世代は今後社会の中心となり、収入も支出も増えていくので、企業にとっては重要なマーケティング対象になる、という訳ですね。
アメリカでは、総消費の40%をZ世代が占めていて、その購買力は今後数年のうちに4倍以上に膨らむという予想もあるくらいですから、トレンドをつかもうとするのは当然かもしれません。
日本でも、間違いなく今後社会の軸になっていく世代ですから、彼らの特性をつかんでおく、というのは事業の成否を占う上でも重要でしょう。
また、組織内における、上司・部下の関係という意味でも、お互いの理解は欠かせません。
「俺の若い頃は、こうだった」など、自分の育った環境、価値観を押し付けて強要するのは、もはや時代錯誤に等しい行為と言えるでしょう。
まぁ、「X」や「Y」も含めて、誰もついてくる者はいないと思いますが。
まとめ
改めて調べてみると、「Z世代」というのは、マーケティングにおけるプロファイリングだったという事が分かりました。
(それにしては、ちょっと幅が広すぎるような気もしますけど)
過去、「バブル世代」から「団塊ジュニア世代」、「ゆとり世代」など、いろいろ言われてきましたけど、これらはその生まれた年代に即した事象から名づけられた呼称であり、Z世代とは根本的に性格が異なります。
「〇〇世代」と呼ばれることを当人たちがどう思うのか興味深いですが、かつて「新人類」と名指しされ、扱われた世代としては、あまりいい気がするものではありませんでした。
ちなみに、いままでの自分にとっての若い世代は、
信じられないスピードでライン文字を打ち込む人間たち、という理解でしかありませんでしたけどね。
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