石川県代表の小松大谷高校が、夏の甲子園の快進撃に続き、佐賀県で開かれている国体でも見事決勝に進出しました。
ヒットを打った選手が一塁上で見せる喜びのポーズ、あれはドジャースの大谷翔平選手がよくやる「ヘッドパンプ」から「ヒップロック」へと続くパフォーマンスです。
今や国民的ヒーローとなった大谷選手にあやかった勝利のポーズ。
今回は、改めてそんな大谷選手の「ヘッドバンプ」と「ヒップロック」について、ご紹介していきたいと思います。
「ヒップロック」とは?
今やドジャースの「ポーズ」ともいえる、「ヒップロック」。
もともとは愛称「キケ」こと、同僚のエンリケ・ヘルナンデス選手が行っていた儀式ですが、ヒットを打った後、
塁上で両手を上げると、上体を傾けながら左足を上げるようなポーズのことを指します。
オオタニさんは、右足上げてますけどね。
一塁で自軍ベンチに向かって「ヒップロック」を披露すると、ベンチ内の選手たちもそれに合わせて同じポーズで呼応します。
チームの一体感を感じさせるパフォーマンスで、見ていて微笑ましいのですが、
一見すると、“おふざけ”にも見えて、
『けしからん』と眉を吊り上げるような「おじさま」がいるかもしれません。
ただこれ、選手たちが日々実践している、れっきとしたエクササイズの一つで、骨盤と股関節の機能を向上させる効果があるそうです。
エンリケ・ヘルナンデス選手が声がけして始めたエクササイズが、やがてチームで大人気になり、塁上のパフォーマンスとして、また勝利のポーズとして、
チームを一つにしているのは間違いありません。
ヘッドバンプとは?
ヒップロックに入る前に、一塁コーチの頭にヘルメットをコツン、と当てるのが、今季、大谷翔平選手の新たな儀式となった「ヘッドバンプ」です。
エンゼルス時代、グータッチや握手で交わしていたコンタクトを変えたのは、
実は、2021年からドジャースの一塁コーチを務める、クレイトン・マッカローさん(44歳)の発案でした。
『一塁に出たら何かしないと……。オレたちにも何か必要だよな』
『だって、Youは、しょっちゅう一塁に出塁する可能性があるんだから』
などと問いかけ、
お互いが頭をぶつけあうパフォーマンスを提案したのだそうです。。
何て言うか、さすが、アメリカですよね。
コーチが選手のプレーだけでなく、エンターテインメントにまで徹する姿勢は、ベースボールが単なるスポーツの枠にとどまらず
観客あっての「ショービジネスだ」と、きちんと受け止めている証拠でしょう。
かつての中日時代の落合監督が、
『勝利こそが最大のファンサービスだ』という主張から、
メディアの対応を、冷たくあしらっていたのとは対照的なような気がします。
どちらがどう、とは言いませんが。
ちなみに、このマッカローコーチ、選手としてはメジャーに届きませんでしたが、
2005年に現役を引退し、指導者の道に進むと、ブルージェイズ傘下で監督を務め、通算402勝367敗の好成績。
豊富な指導者経験と、米メディア「ジ・アスレチック」のファビアン・アルダヤ記者から「ナイスガイ」と評される人心掌握術から、
2022年オフには、ロイヤルズの監督候補にも挙がった、非常に優秀な指導者です。
フリーマンやベッツ、ロハスにもそれぞれのお決まりを持つというこのマッカローコーチ。
残念ながら、身長が178cmとアメリカ人としては低いので、193cmの大谷選手と頭コッツンするには、多少背丈が足りないようで。
『つま先立ちが必要なんだ』と笑っておられたそうです。
つま先立ちしてるんですかね。
まとめ
おなじみ、大谷翔平選手の勝利のポーズ、
「ヒップロック」は、両手を上げて、上体を傾けながら左足を上げるようなポーズのことをいいます。
今期のドジャースを象徴するようなポーズですが、これは選手たちが日々実践している、れっきとしたエクササイズの一つで、
骨盤と股関節の機能を向上させる効果があるそうです。
また、「ヘッドバンプ」は、ヒットなどで出塁した際、塁上で一塁コーチとヘルメットをぶつけ合う動作のことで、これは一塁コーチであるマッカローコーチの発案による、
二人による、二人だけのパフォーマンスだということです。
メジャーで大活躍する大谷選手ですから、小松大谷高校だけじゃなく、
スーパーヒーローにあやかりたいと考える中学生や高校生が、これからもきっと同じようなポーズで球場を湧かせてくれることでしょう。
第二、第三の新しいパフォーマンスも、早く見てみたいですよね。
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