華やかな打ち上げ花火、裏方を務める職人達の年収は?花火一発の値段は?気になるプライベート花火の予算も調べてみました

「夏」真っ盛り。全国各地で花火大会が盛大に開催されています。

夏の空を美しく彩る花火を眺めている間は、多くの人が無心になることでしょう。
それほど花火とは美しく儚いものなのです。

しかし、そうした華やかな花火大会の裏には、陰で支える職人たちの姿があります。

『今夜はナゾトレ』でも、全国絶景花火を支える伝統の職人技が紹介されました。

今回は、そんな華やかなりし花火大会で、裏方を務める彼ら花火職人たちの年収と、花火一発あたりのお値段、またプロポーズやバースディパーティなどで企画されるプライベート花火の予算や中身について調べてみました。

花火職人の年収

厚生労働省によると、花火職人が属する化学製品製造工の平均年収は485万8000円で、平均年齢は41.5歳です。 また、化学製品製造工の求人票に書かれている求人賃金は、月額21万1000円です。

男女別では、男性で508.6万円、女性で327万円と、女性の花火職人は男性よりも平均年収が181.6万円低い結果となっています。

ただし、それぞれの男女別・平均年収と比べると、男性は平均よりも30万円ほど低く、女性は逆に平均よりも30万円ほど高くなっています。
〈厚生労働省の賃金構造統計調査のデータより〉

当然のことながら、事業所の規模が大きくなるほど年収も上がるわけですが、火薬類を取り扱う危険で専門的な業種にしては、それほど高くないのかな、、という印象を持ちました。

まぁ、現場での準備やら撤去やら、肉体労働が伴うのですから、女性が高くなるのはよく分かりますが。

尚、この仕事に従事するには、煙火打揚に関する保安教育を受けて、業界の自主保安制度である「煙火消費保安手帳」の交付を受けることが必要になります。 現在この手帳を所持している人達は、全国で約1万8千名(内、女性は約千名前後と推定)程度いますが、実際に製品として火薬玉を作るには、およそ10年の修行が必要とされています。

本当に、一握りの職人の世界ですね~。

花火玉一発の値段は?

花火玉のサイズと値段

サイズ花火玉の直径値段開花時の直径打上高度
3号玉9cm3,000~4,000円60m120m
4号玉12cm5,000~7,000円130m160m
5号玉15cm9,000~11,000円170m190m
6号玉18cm15,000~17,000円220m220m
7号玉21cm24,000~27,000円240m250m
8号玉24cm35,000~40,000円280m280m
尺玉(10号玉)30cm50,000~70,000円320m330m
二尺玉60cm500,000~700,000円480m500m
三尺玉90cm1,300,000~1,700,000円550m600m
四尺玉120cm2,500,000~2,800,000円800m800m
斉藤商店HPより

当然のことながら、値段は花火玉の大きさに比例する形で高くなっていきます。3号玉を10,000発上げるだけで、原価として3千万円が必要となります。

花火大会であれば、全て3号玉で賄うということはまず無いでしょうし、こうした原価に加えて、場所代、人件費、それに宣伝広告費が必要となりますから、規模が大きくなればなるほど、億超えとかの莫大な費用が掛かってくることになります。

ちなみに、大会で使用される花火玉の大きさについては、国内では四尺玉が最大ですが、ギネス記録では直径142cm(重量約1トン)のものが認定されているようです。

「ガンツか、、」って感じですが、

一体、子供の背丈ほどの直径を持つ花火を打ち上げるのって、どうやるんでしょうか。

気になるプライベート花火の予算は?

念のため言っておきますが、全くの無資格の人間が、花火玉を購入して打ち上げることはできません。

仮に購入と打ち上げだけなら、前述した「煙火消費保安手帳」があれば可能ですが、購入した花火を保管および移動するためには、更に「火薬類取扱保安責任者」という国家資格が必要なので、やれば法律違反を問われることになるのです。

なので、何らかの記念日に打ち上げ花火を企画するのであれば、

  1. 花火大会の中で協賛金を支払って打ち上げてもらう
  2. 専門業者に依頼する

の二択という事になります。

花火大会の中で打ち上げてもらう方法

花火大会の中で打ち上げる場合は、主催者側の意向で、受け入れているところと、そうでないところがあるため、事前に確認する必要がありますが、

一般的には、あなたの名前とメッセージが読み上げられてから花火が上がります。

大切な人への感謝を込めて打ち上げることもできるため、良い思い出になるでしょう。

専門業者に依頼する方法

あなたの記念日を劇的に彩る打ち上げ花火は、見ている人々の心を強烈に揺さぶるでしょう。

そんなインパクト抜群の打ち上げ花火も、素人ではできませんから業者に頼むのが一般的な方法と言えます。

全国各地に様々な業者がありますが、近年では学園祭や企業・団体などでのイベントの他、ウェディングやプロポーズ、バースディなど個人需要の高まりもあって、様々なプランが用意されているようです。

準備に時間がかかりますので、相談するなら早めが良いですが、だいたい、どこも10万円ほどからプランが組まれていますので、このぐらいの価格設定なら、比較的手の届く範囲内ではないかと思っています。

尚、業者によっては、ドローンによる上空からの撮影やら、ヘリコプターでの遊覧鑑賞が出来るオプションも用意されているようです。

何ともドラマチックで印象的な演出ですね。

まとめ

真夏の夜を彩る盛大な花火大会。

陰で支える花火職人たちの年収は、平均で約485万円ほどでした。

過酷な修行を伴う完全なる職人たちの世界で、重労働、火薬を扱う危険な業種であるにもかかわらず、収入的に見合っていないという印象を持ちますが、

自分も若い頃から職人に憧れ、「手に職を持つ」という理想を掲げて生きてきましたので、単純に金銭的な問題だけではない、自らが「誇らしい仕事をする」という信念の充足があれば、それで満足できるのが職人なのかもしれない、と一定の理解をすることもできました。

また、火薬玉はその大きさに比例して値段が高くなり、国内最大球の四尺玉は、一発で約280万円もかかることが分かりました。

花の命は短いものだって言いますけど、新車一台分のお金が夜空に舞い上がったかと思うと、一瞬で華となって消えるんですもんね。

貧乏人にとっては、「何だかなぁ、、」って気がします。

それでも、個人が記念日を飾るためのプライベート花火には、様々な専門業者が我々の手の届く範囲内で様々なプランを用意してくれています。

もし、大事なイベントを企画されるのであれば、検討されるのも手ではないでしょうか。

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