柔道女子48キロ級・角田夏美さんが獲得した金メダル、その金銭的価値とは

パリ五輪、柔道女子48キロ級で角田夏美さんが金メダル!

ついにやりました!柔道女子48キロ級で角田夏美さん(31)が日本人第一号となる金メダル獲得です!

これは夏季五輪における通算500号のメダルでもあり、同階級での金メダルは、04年アテネ五輪の谷亮子さん以来20年ぶりとのことです。しかも31歳11か月での金メダルは、日本女子史上最年長とのことで、苦難の末掴んだ栄誉に喜びもひとしおでしょう。

決勝で宝刀の「巴投げ」をかけ、技ありを奪ったとのことですが、漫画オタクの管理人は、必殺技が「巴投げ」と聞くと、かつて柔道漫画で一世を風靡した「柔道賛歌」、その主人公である巴突進太が放った「巴二段投げ」を思い出します。巴投げで相手を空中高く舞い上げると、自身もその相手につかまって空中に行き、再びそこから巴投げを打って、相手を更なる高みから畳の上に叩きつける、という技です。現実なら間違いなくあの世行きですが、子供の頃はかっこいいと憧れて、「巴投げという技が自分の中に刷り込まれました。(柔道とか、やったことないですけど)

話がわき道にそれてしまいましたが、角田さんは金メダル獲得が決まっても喜びを爆発させることはなく、畳を降りてコーチと抱き合って初めて涙を流しました。授与式は見れていませんが、頑張って努力に努力を重ねた末の栄光、いったいどれほどの感慨に包まれていることでしょう。

思わずもらい泣きしそうになりましたが、ここでは彼女が掴んだ栄光の証でもある、金メダルについて調べてみました。

金メダルの素材とは

金メダルといっても、実は純金製ではありません。オリンピック憲章では、純度92.5%以上の銀製メダルの表面に、6g以上の金メッキを施したもの、と定められています。これは、高価な金を使うことで、経済的な負担を負うことになる開催国を慮っての事だそうです。04年以降は、この記述は削除され、IOCの事前の承認を得れば特に問われないみたいですが、競技数も増える一方ですし、かつてあったような純金製の金メダルなどは現実的ではないでしょう。

ちなみに、金メダルを噛むという行為は、20世紀の終わり頃から見られるようになったそうですが、これはメディアを満足させるためのパフォーマンスであり、喜びに満ちた象徴的な光景として、写真家からの要請によるものだったそうです。比較的柔らかい純金製の金貨ならば、噛んで真偽の程を確かめるという事も行われたようですが、中身が固い銀では、強く噛めば歯が欠ける恐れもあるので、これはあくまでもパフォーマンスの一環だということです。

気になる金メダルのお値段は

さて、本題です。

オリンピックで優勝するともらえる金メダルのお値段ですが、売れば一体いくらくらいになるのでしょう。2024年7月26日時点での金(K24)の1gあたり値段は、約12,800円くらいです。また、銀は150円くらい。2020年の東京オリンピックで渡された金メダルの重さが556gという事ですから、あてはめて計算してみると

金(12,800円×6g)+銀(150×550g)=159,300円

素材だけなら、このぐらいの価格になります。
ただ、オリンピックの金メダルの価値というのは、単に素材云々だけでは決めれません。記録的な金メダルや初めての金メダル、有名選手や伝説的な選手の金メダルなどは、一般的な金メダルよりも価値が高くなる可能性があります。

実際に、金メダルが売られたこともあったそうで、1億円以上の値がついた例もあるそうです。多くは恵まれない方達への寄付だったり、家族の手術費だったりするそうですが、素材そのものの値段が数百倍に跳ね上がるのですから、いかにその裏にある価値が大きいか、という事でしょう。

ただ、選手本人にとっては、いくら目の前に積まれても、単純にお金に換えられない価値があるはずです。それは、それが選手自身のドラマであり、生きてきた証だったりするからです。

姿かたちは全く同じでも、一つ一つの金メダルには、そうした選手たちの汗と涙の結晶という、金銭的な価値以上のものが込められているのです。

まとめ

オリンピックで金メダルを取るような人は普通の人じゃない、って思われがちですが、確かにあふれるような才能を持ち合わせていても、それだけで勝てるほど勝負の世界は甘いものではありません。たゆまぬ努力と、くじけてもへこたれない精神力、周りのサポートなどがかみ合って初めて成し遂げられるものだと思います。

そういう意味で、苦難の挙句、金メダルをつかみ取った姿は、同じような境遇にある人、同じような世界に生きる人に夢と希望を与える事でしょう。

今回は、金メダルの金銭的な価値について考察しましたが、角田選手にとっては恐らく一生の宝物になったに違いありません。すべての苦労が報われたしるし。僕らにとっても感動の瞬間でした。

角田選手、おめでとう!
そして、有難うございました。

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