決めた！なでしこ・藤野選手スーパーゴール（対スペイン戦）
パリオリンピックでのなでしこジャパン（FIFAランキング７位）は、７月26日（金）午前0時から、初陣のスペイン（同１位）戦に臨みました。前半13分にはMF藤野あおば選手（20）による鮮やかなフリーキックがさく裂し、見事先制に成功。「これは、勝てるんじゃね？」って喜んだのもつかの間、その後立て直したスペインに押し込まれ、前半22分同点、後半29分には逆転のゴールを決められ、惜しくも黒星スタートとなりました。
引用；日本経済新聞
シュートの威力は？女子サッカー界におけるシュートスピード
敗戦は確かに悔しい、ですが、それをいつまでも引きずっていては、次戦以降に響きます。敗因分析なり対策なりは、チームの皆さんにお任せして、ここでは唯一のゴールを挙げた藤野選手のシュートについて触れていきたいと思います。
引用；YAHOO！ニュース
藤野選手のシュートは、相手ゴールキーパーの手をはねのけてゴール右隅に突き刺さりました。ブロックしようとする手よりも、スピード、勢いが勝ったという事でしょう。自分も小学生時代にサッカーボールを顔面で受け止めたことがありますが、一瞬気が遠くなるほどの衝撃で、鼻がつぶれたかと思いました。小学生が蹴って遊ぶ柔らかなボールであれほどの衝撃ですから、ワールドクラスの放つシュート力というのはどれほどのものでしょう。
調べてみると、2023年の女子W杯で国際サッカー連盟（FIFA)がグループステージ全48試合で生まれたゴールの「シュートスピードランキング」を公開していました。
1位 エスミー・ブルグツ（オランダ） 時速104.46km
2位 ジョージア・スタンウェー（イングランド） 時速102.60km
3位 キャロライン・グラハム・ハンセン（ノルウェー） 時速100.72km
4位 アレクサンドラ・ポップ（ドイツ） 時速98.59km
5位 マルタ・コックス（パナマ） 時速98.16km
6位 藤野あおば（なでしこジャパン） 時速96.91km
7位 エリン・ルベンソン（スウェーデン） 時速96.39km
8位 猶本光（なでしこジャパン） 時速96.36km
9位 エスミー・ブルグツ（オランダ） 時速95.08km
10位 テレサ・アベレイラ（スペイン） 時速93.97km
すごいですね。藤野選手が６位、猶本選手が8位にランクインしています。
（藤野選手のゴールシーンが下）
引用；NHKサッカー
ディフェンスをかわして、角度のないところから右足を一閃。ゴールキーパーが反応するよりも早く、わずかな隙を通り抜け、ネットを揺らしています。いかにスピードの乗ったパワーシュートだったかが分かります。
藤野選手は、小学生時代にお父さんと、毎朝公園でシュート練習をしていたそうです。今の藤野選手があるのも、その時の練習のおかげだとか。そんな話を聞くと、古い話で恐縮ですが、「巨人の星」に出てくる星一徹・飛雄馬親子を思い浮かべてしまいます。小さいうちから大リーグボール養成ギブスを着せられ、針の穴を通すコントロールと球威を磨かせた星一徹。学生時代には、プロボクサーのライセンスまで取ったという藤野選手のお父さんと印象が重なります。（もちろん、一徹のようにスパルタではないでしょうけど）
引用；NeoApo
シュートスピード記録、調べてみた
実は男子の方の記録も調べてみました。
ギネス記録は22年カタールW杯で、メキシコのチャベス選手がサウジアラビア戦で記録した121.69キロとなっています。同大会では、初の試みとして大会公式球にセンサーチップが内蔵されており、上記の記録はこのデータによるものです。FIFAは、この大会でグループステージとラウンド16で記録されたゴールの、シュートスピードランキングを発表しています。ちなみに日本対スペイン戦で、堂安律選手が放ったミドルシュートは120.4キロで、堂々の２位！
これ以前の記録は、判定基準が異なるため同列に比べることができませんが、かつてレアルマドリードで活躍した、ブラジル出身のロベルト・カルロスが140キロだとか、ブラックバーンのスティーブン・リード選手が放った189キロのシュートだとか、にわかに信じることができませんが、200キロを超えるような記録も残されているようです。
引用；YouTube
途中、ボールが加速してホップしているように見えます。正確なスピードは何とも言えませんが、こんな球顔面に受けたら、間違いなくあの世行きかな、とは思います。
まとめ
なでしこジャパンは初戦、残念な結果ではありましたが、まだまだ一つ落としただけ。あと二つ何としてでも勝って次のラウンドに進んでもらいたいと思います。藤野選手や長谷川選手をはじめとする選手全員の大活躍と、次戦の勝利を信じて応援します！
シュートスピードはちょっと興味が湧いて調べた結果ですが、素人だと野球のボールを思い切り投げても100キロに届かない程度ですから、やはりワールドクラスの力ってすごいなぁ、と改めて感心しました。
しかし、漫画なんかだとよくシュートしたボールがゴールネットを突き破るようなシーンが出てきますが、もしそんなのを実現させようとしたら、一体何キロのスピードボールなら可能なんでしょうかね。とても人間業とは思えないですけど。（日向小次郎とか、高校生だし）
ちなみに、自分が見た中で一番強烈なシュートは、「小淋サッカー」でのムイとシンの合わせ技でしょうか。なんてったって、相手デビルチームの選手全員とゴールポストまで吹き飛ばしてしまいますからね。軽く音速は超えていると思います。
引用；映画com
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