つまづくのは視野の問題?
日本テレビ『カズレーザーと学ぶ』で、ちょっとしたところでつまづく、読書中、読んでいたところを見失う、といった症例が紹介され、その原因として自然に視野が狭くなる目のトラブル、「トンネル視野」が挙げられていました。
しかしながら自分は、ショッピングモールなど、ワックスがきいた、ピカピカの塩ビタイルが張られた何もないフロアで、よくつまづきます。
つまづく、というより、靴底がひっかかる、という感じでしょうか。
ただ、恐らく横で見ていれば、「何もないところでつまづいている挙動不審な男」としか映らないだろうと思うので、大層恥ずかしい想いを致します。
恥ずかしさのあまり、何もなかったような顔をして、すっと立ち去ろうと歩みを早めると、また10mくらいいったところでつまづいたりして、
さすがに、「何なの?」「バカなの?」ってなります。
自分は本業の方も間もなく引退を控える身で、それなりに高齢で老眼も入っていますが、視野狭窄といった症状はありません。幾分、お調子者で落ち着きがなく、そこからくる不注意だった可能性も捨てきれませんが、さすがに10mの間に2回は
「、、、ない。」
と思います。
では、一体何が原因なのでしょうか。
転びやすい、つまづきやすい原因
『カズレーザーで学ぶ』で見て、改めて自分の症状に疑問を持ち調べてみました。
すると、一番に考えられるのは
「筋力の低下」という事でした。
足腰の筋力が弱まると、歩くときにしっかり足を上げることが出来ず、無意識のうちに「すり足」状の歩き方となり、滑り止めのきいた床材にひっかかってつまづくことになる、と。
また、筋肉が衰えてしまうのは、運動不足によるところが大きく、特に高齢になってくると、家の中で過ごす時間が増え、歩いたり動いたりといった筋肉を使う機会が少なくなるため、だそう。
また、若者であっても、座ってばかりの仕事で歩行する機会が減ったり、あるいは食生活で筋肉を作るために必要な栄養が取れていないと、こういった症状が出やすい、とのことでした。
この説明を聞いて、自分としては長年の疑問が解消し、とっても合点がいきました。
それならば、たくさん運動して筋力を蓄えよう、とはなかなかならないのですが。
足腰を鍛えるためのヨガのポーズ
椅子のポーズ
「椅子のポーズ」はその名の通り、椅子に座るような形を取る立位のヨガポーズです。
サンスクリット語では「ウットゥカーターサナ」と言います。
「ウットゥカータ」は「力強い」や「激しい」ということを意味することからも想像できるように、筋力を必要とする力強いポーズです。
見た目以上に筋肉を使うポーズなので、長くキープするのがしんどいと感じる方も多いでしょう。
キツいですが、正しく行うことで、さまざまな効果が期待できるポーズでもあります。
①まっすぐに立ち、足の間は骨盤の幅くらい開いておく。
②ゆっくりと息を吸い、吐きながらヒザを曲げ、お尻を斜め後ろに下げる。ヒザはつま先よりも前に出ないようにする。
③そのまま息を吸い、両腕を斜め上に上げる。目線はまっすぐ、または斜め上を見る。
④そのまま3〜8回呼吸する。
YMCメディカルトレーナーズスクール
戦士のポーズ
①足幅はこぶし1~2個分開け、お腹を引き込んで真っすぐに立つ。両手を腰にあて目線は前へ向ける。
②吸いながら、右脚を一歩前へ踏み出し、膝を90度に曲げて腰を真下に下ろす。左膝は床の直前まで下げ、頭は動かさず上体は床と垂直に保つ。
③吐きながら、右足で床を押し、脚とお腹の力で上体を真上に引き上げ①の姿勢に。左右交互に10回繰り返す。
右脚を前に出し、骨盤は前に向け右膝を90度に曲げる。左の膝は伸ばしつま先はやや内向きに。両手を頭上へ伸ばし、両足で床を踏む。5呼吸したら①に戻り、反対脚でも同様に行う。
引用:ヨガジャーナル日本版編集部
筋肉を減らさない食生活
筋肉を減らさないための食生活としては、たんぱく質を積極的にとることが大切です。
朝食を抜いたり、たんぱく質を十分に取れていないと、たとえ筋力アップのための運動したとしても、その効果が得られないどころか、元々ある筋肉が削られてさらに減少するリスクがあります。
運動をすると、糖質や脂質がエネルギー源として消費されますが、それだけでまかなえない場合はエネルギー源として筋肉が分解されます。運動量に見合ったたんぱく質を補っておかないと、ハードな運動をすることが筋肉減少の危険を高める要因になってしまうのです。
必要なたんぱく質量は、身体活動レベルや体の大きさによって人それぞれ異なりますが、朝昼晩と均等に、1日に60~70gを摂取するように心がけましょう。お肉やマグロなどの赤身肉、大豆製品からも摂取できます。
また、たんぱく質以外にカルシウムを取ることも大事です。乳製品や小魚、海藻などのほか、魚介や豆類に含まれるマグネシウムも一緒に摂取できると、より効果的です。
まとめ
筋力低下が原因にしろ、トンネル視野が原因にしろ、つまづいた拍子に転んでしまっては大変です。特に高齢者の場合は、大けがにつながるケースも多く、治療なり、運動なりで早めの対処が必要でしょう。
運動もせず、朝ごはんも食べない自分に言うべき資格はありませんが、早期発見と早期治療が、大きな事故や病気を未然に防ぐ、唯一の方法だと思います。
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