【100カメ】「光る君へ」で、吉高由里子の書道の先生は誰?

NHK【100カメ】「光る君へ」で、利き手の違う「書」で苦戦する吉高由里子さんに、優しく書き方を指導する、男性の姿が映し出されました。

穏やかな口調と、時折誉めながら、吉高さんの頑張りを下支えする、この指導員の男性が気になった方も、おられるのではないでしょうか。

自分も見ていてちょっと気になりましたので、調べてみました。

書道指導「ネモト」とは?

制作現場で、吉高由里子さんの書道指導にあたっていたのは、根本知(ねもと さとし)さんとおっしゃる方です。

プロフィール

本名:根元知(ねもと さとし)
生年月日:1984年11月25日(39歳)
出身地:埼玉県越谷市
学歴:大東文化大学大学院修了

2013年には、「書道学」で博士号を取得しています。

「博士‼」だったんですね。
すごいです。

現在は、立正大学文学部特任講師として教鞭を執る傍ら、腕時計ブランド「GrandSeiko」への作品提供(2018年)や、ニューヨークでの個展開催(2019年)もされているようです。

なんというか、背筋がスラっとして若々しくて、かっこいいですよね。

「書道学」なんて学問があることも知らなかったですが、何事に対しても深く追求して、その道を極めるってのは、すごい事だと思います。

何をやっても中途半端にしか出来ない自分には、到底及びもつきません。

平安時代を愛し、また源氏物語のファンでもあるという根本さん。教える立場だったからこそ分かる、生徒の気持ち。
「源氏物語」を、「書」を、好きになってもらうために、

「自分が楽しめば、生徒も楽しんでついてきてくれる」

そんな想いが、吉高さんへの温かい指導につながっているんだと思います。

「平安マニア」としての志

そりゃあ、NHKの大河ドラマといえば、歴史も、格式も、国民の関心だって、普通のドラマとは、ケタ違いだと思います。

ましてや、制作統括者が「書道が見どころの一つです」というぐらいですから、その重みは尚更。

根本さんは、番組の中で出てくる「書」は、殆どご自身で制作されているそうですが、視聴者の中には、そうした書が出るたびに、

「録画を一時停めて」何が書いてあるのか、調べる人もたくさんおられるそうです。

だからこそ、じっくり観察されても、おかしくないくらいの「質」で書かないといけないし、
画面に映らないところまで、手を抜かず、しっかりと書くのだそうです。

そうすることによって、俳優さんも気持ちが入ってくるのだ、ともおっしゃっていました。

「平安に人生を捧げたい」、「藤原行成が自分にとって神様のような存在」と話す根本さん。

女性の文字として「かな文字」が確立された、平安時代のドラマだからこそ、平安時代マニアであり教職者でもある、根本さんの技と志が大切なのだと思います。

書は人なり

「書は人なり」というのは、書には、人柄がにじみ出る、という意味ですが、通常ドラマなどで俳優さんは、役中の人物になりきる為に、自分という個性を消し去るものだと思っていました。

ですが、「光る君へ」で、根本さんは、「書」自体は限りなく近づけても、吉高さんはじめ俳優さんの「らしさ」も大切にしたい、とおっしゃっています。

繊細さがうかがえる紫式部であれば、吉高さんの「かわいらしさ」というイメージを合わせて、

「丸くて曲線の多い、細身の線にした」と説明しています。

人柄がにじみ出るからこそ、演じる俳優さんの「らしさ」を大切にしたいし、「らしさ」の出たものが紫式部を表しているなら、それは即ち吉高さんが役になりきっている、という事なのでしょう。

何とも、奥の深い話です。

まとめ

大河ドラマ「光る君へ」で、題字とキャストへの書道指導を担当している、根本知さんは、「書道学」の博士号を持つ、学者さんであり、現在も大学で教鞭を握る先生であることが分かりました。

その姿勢は、「書」のプロとして妥協を許さないものであり、「演出は細部に宿る」という信念のもと、見えないところまで手を抜かずにやりきる、という徹底ぶりでした。

一方で、キャストに対しては、自身がマニアだという「平安時代」を、「好きになってもらおう」と考え、「書」も教え込むのではなく、一緒になって楽しみながら、その人「らしさ」を作り上げていく、というアプローチでした。

少し前に取り上げた、「花人」の赤井勝さんの時も感じましたけど、
聞けば聞くほど、どれもこれも、道を究めた人がたどり着く境地なんだろうな、という気が致します。

根本さんには、ドラマの成功と、今後の一層のご活躍をお祈りしたいと思います。

ちなみに、、ですけど。
「博士」って呼び名、かっこいいなぁ、って思いませんか。
(できれば、呼ばれてみたい、的な)

マンガでいえば、ちょっと古いですけど、「ギルモア博士」(サイボーグ009)に「兜博士」(マジンガーZ)、「早乙女博士」(ゲッターロボ)などなど。ルックスはいまいちですが、どなたも頭が良くて、冷静沈着。主人公を支える重要な役どころでした。

ただ、それよりも何よりも、やっぱり「博士」と聞いて、真っ先に頭に思い浮かぶのは、藤子不二雄先生のキャラクター、

その名も「ハカセ」君です。(オバケのQ太郎)

顔が、「ハカセ」で出来ているんです。
シュールだと思いませんか。

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