TBS系「日曜日の初耳学」で、ゲストの三谷幸喜さんの周りを囲んだ、変わった形のたくさんの花鉢。
三谷さんを様々な角度で映し出すカメラに、否が応でも視界に飛び込んでくるそれらが、妙に印象的で、気になって調べてみました。
「ニューサイラン」
花名は「ニューサイラン」といい、長い葉を根元から扇状につける多年草だそうです。
葉っぱは、番組に出てたのは、まるで緑色のリボンのようですが、赤とか紫とか、色も多彩で多くの品種があり、夏になれば、葉の間から長い花茎を伸ばして、暗い赤色もしくは黄色の花穂をつけるみたいです。
葉を伸ばした姿かたちが美しいため、鑑賞用として花壇に植えられたりする他、
葉を折り曲げたり割いたりしやすいので、生け花やフラワーアレンジメントに利用されることも多いとのこと。
立体感や、高さを引き出すのに有効なようですね。
う~ん、芸術的です。
道は違いますが、料理なんかの盛り付けに、相通ずる部分があるように思います。
小さめの鉢なら、楽天とかで2~3千円で買えるみたいです。
林先生は、花人の赤井勝さんに、三谷さんをイメージして作って頂いたもの、と紹介されていましたが、赤井勝さんとは、一体、どのような方なのでしょうか
「花人」赤井勝とは?
プロフィール
本名:赤井勝(あかい まさる)
生年月日:1965年
出身地:大阪府
所属:ワタナベエンターテインメント
細かなプロフィールは公にされていないので、詳しい事はなかなか分からないのですが、奥様と二人の息子さんがいらっしゃるようです。
奥様は弘美さん、ご長男は隆佑さん、下の子のお名前はわかりませんが、隆佑さんは今年既に35~36歳になられますので、成人されているのは間違いないと思います。
奥様も隆佑さんも、同じフラワーデザインのお仕事をされていますが、特に隆佑さんは、勝さんをいろいろ手伝ったりしているみたいですね。
ブログを拝見しましたが、「赤井2号」とか命名されて、お顔も背格好もそっくり。
まさにこれぞ親子!って感じがしました。
出典:赤井勝オフィシャルブログ
(右端が赤井さんご本人で、真ん中が長男の隆佑さん)
また、赤井さんのご両親はお花屋さんを経営されていたほか、おじいちゃん、おばあちゃんは兵庫県の淡路島で花づくり農家だったそう。
代々でお花に関わる仕事をされてきているのですね。
そのせいか、小さい頃から身近な存在だったお花は、赤井さんにとって
よき「遊び相手」だった、と語っています。
「花人」として
赤井さんにとって、花とは「装う」ものだと言います。
自身の飾る花を、華道でもフラワーデザインでもなく、あえて「装花(そうか)」と呼んでいるのもそのためです。
スタイルや、形式を極めるための花でなく、自由に、見る人を心地よくおもてなしする、準備や飾りつけのための花という意味です。
そのため、型にはまった「華道」をよしとせず、花という素材を使って、自由に心を伝えていくことが、自分の仕事だと考え、自らを
「花人(かじん)」
と称しているのだそうです。
、、すごいですね。
そういえば、スタジオに飾られた「ニューサイラン」も、多種多様なアレンジができることから
作品によって様々に形を変え、いろいろな表情を見せることが出来る三谷さんに、ぴったりの花だ、とおっしゃっていたとか。
贈る人の想いを聞いてから、作品のイメージ作りに入る赤井さんなればこそ、、と思いました。
花と言えば、大概は、自分も含めて
何かのために、誰かのためにお花をプレゼントする、とかいう時も、
相手がどんな人か、とか、どんな花が好き、どんな時のお祝いか、など
あまり深く考えもせずに、
予算とか目的とか、簡単にお花屋さんに話をして、そこにある花を見繕ってもらったりするだけのような気がします。
きらびやかな見てくれだけじゃなくて、その内にある「心」みたいなものを表現すること、伝えることが大事だということですね。
なかなか出来そうで、出来ないことだと思います。
まとめ
ローマ法王に謁見してオブジェを制作したり、様々な国際的なイベントで装花を施したりと、今や国際的にも大活躍で、メディアからのオファーも引く手数多の赤井さんですが、
そこには誰にも真似のできない「プロ」としての信念と情熱、自負に裏付けられた、花人としての確固たる「スタイル」がありました。
見た目はただの、「大阪のおっちゃん」的な感じなのですが、
そうした姿勢、出来上がった作品が人々の心を打ち、国際的な評価につながっていったのだと思います。
花き業界も、もともとの生産者不足に加え、円安や物流コストの増加による価格高騰、供給不足に悩まされ、個人のフラワーショップなどは安価なスーパーやホームセンターに押されて苦戦が続いていると聞きます。
こうした現状の中で、
(飲食店も同じですが)
赤井さんのような方の手で、お花が単なる売り買いされる「モノ」から、心を通わせるための手段、「コト」に変化させていけるなら、
もしかしたら業界全体の活性化につながっていけるのかもな、という気がしました。
お花で愛を伝える。。古典的ですが、昔からきちんと手段として明確化しています。
出典:ナムチニハニーカフェHP
再びの、ナムチニ!
(特に意味なし)
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