日本テレビ系「上田と女が吠える夜」で、「くら寿司」の人気のシステムが注目を集めました。
今回は、回転ずしチェーンの中でも、特に子供に人気の高い「くら寿司」の魅力に迫ってみたいと思います。
くら寿司とは?
くら寿司のコンセプト
「くら寿司」は、大阪府堺市に本社を置く、人気回転ずしチェーンです。
「安心・おいしい・安い」をコンセプトに、全国47都道府県に551店舗(2024年7月現在)を構えています。
食品添加物を使用しない、という意味の「無添(むてん)」を旗印に掲げ、
化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料の四大添加物を一切使用しない、安心・安全の取り組みを目指しています。
また、レーンを回る一皿一皿に「鮮度くん」という保護カバーをかぶせ、人のつばやほこり、ウィルスといった脅威を取り除くシステムを導入。
これにより、他チェーンが衛生上の理由から、寿司を回転させず、注文品をダイレクトにお客のもとに届ける仕組みに移行しつつあるにも関わらず、
「くら寿司」だけは、原点の回転レーンにこだわり、エンタメ性を維持する方針を貫いています。
やっぱり、回転レーンにいろいろなお寿司が流れてくる絵は、大人でも楽しいし、あれも食べたい、これも食べたいって、なっちゃいますからね。
衛生的にも安心だし、小さなお子様を持つご家庭なら、なおさらだと思います。
一皿の値段
「くら寿司」は、2022年10月に価格を大幅改定し、
税込110円→115円(値上げ)
税込220円→165円(値下げ)
となりました。(都市型店舗やグローバル旗艦店は除く)
圧倒的に出数の多い、核商品は値上げして、出数の少ない高単価商品は値下げする、という施策は、飲食店が消費者の不満の目をそらすためによくする手です。
いくつかの110円は、165円へと大幅な値上げとなりましたが、原油価格の高騰に円安なども重なって、仕入れ値がうなぎ上りという現状では致し方ない、というところでしょう。
ただ、税込5円の上げ幅なら、客目線でも殆ど気にならないと思います。
問題は、今後、更なる値上げがあるかどうか、ですよね。
リーディングカンパニーの「スシロー」が動けば、追随する可能性は大きいと思います。
ちなみに、そのライバルの「スシロー」ですが、同年10月、「くら寿司」と全く同じタイミングで110円皿を120円(税込)へ値上げしています。
「はま寿司」は110円(税込)を維持していますが、もともと平日は99円でしたから、実質的な値上げには変わらないですよね。
回転すしチェーンの人気ランキング
昨年、LINEリサーチが発表した、好きな回転ずしチェーンのトップ3は、下記のとおりです。
1位 スシロー 22.9%
2位 くら寿司 19.8%
3位 はま寿司 17.1%
このうち、好きな理由を聞くと、
「スシロー」は「ネタが美味しいから」「値段が安いから」の2項目で約7割。
値段は正直微妙ですが、さすが商品のクォリティでトップをとった「スシロー」らしい結果になってますね。
「くら寿司」は、「値段が安いから」が31%でトップですが、そのあとは2~5位まですべて20%台の僅差で続いています。
特に、
4位「店内のサービスや仕掛け/仕組みが面白いから」(21.7%)
5位「子ども連れで利用しやすいから」(21.0%)
が他のチェーン店と比べて高くなっていて、「くら寿司」の特徴をよく表す結果となっています。
尚、「はま寿司」は、「値段が安いから」が全体の4割超という高い割合に。
すき家を運営するゼンショーグループの、分かりやすい戦略が如実に表れていますね。
くら寿司の魅力
子どもが夢中に‼おもちゃが当たる【ビッくらポン!】
アンケートで出てきたように、「くら寿司」の魅力と言ったら、何といっても、子どもが夢中になる仕掛けづくりです。
その最たるものが、番組でも取り上げられていた【ビッくらポン!】。
ネーミングに「くら寿司」の「くら」を使っているのが、やるなぁって感じですね。
システムは、食べ終わったお皿を5枚、テーブルに備え付けられた投入口に入れると、おもちゃが当たるガチャポンを1回楽しめる、というもの。
当選確率は20~25%、つまり4~5回やれば1回当たる感じですかね。
皿数としては、20皿~25皿?
結構食べなあかんですね。
ちなみに、お食事を始める前に、注文用のタッチパネルで「ビッくらポン! プラス」を選択すると、対象皿の価格が10円プラスになる代わりに、
3回に1回、おもちゃが必ず当たる仕様となるそうです。
自分も子供が小さいときに何度か連れて行ったことがありますが、
しまいには、一体、寿司を食べに行ってるのか、ガチャポンをやりにいってるのか、分からないくらいになりました。
あ、それと番組内で若槻さんが言ってましたけど、
アプリをダウンロードして、スマホで注文すれば、スィーツなどのサイドメニューも、税込550円ごとに1回ガチャをひけるそうです。
ちなみに、おもちゃは、「ちいかわ」や「ヒロアカ」、「ワンピース」などの有名作品と、コラボしたキャンペーンを毎回やってるみたいですから、こちらも楽しみですね。
食べ終わったお皿をガシャン
「いとうあさこ」さんも、「やりたいんだ」みたいな事を言ってましたが、
何気に子どもが夢中になるのが、テーブルに併設された回収ポケットに、食べ終わった皿を入れる作業です。
普通のお片づけは面倒くさがってちっともやらないのに、
ああいう何でもない単純作業だと、小さな子はやりたがるんですよね。
飲食店では、よく「ピンポーン」ってなるベルを置いてたりするんですが、あれを大人が気づかず押してしまうと、
「自分が押したかった~」
ってぐずついている姿をよく目にするんですが、あれと一緒ですよね。
店側としては、まんまと皿の片づけに一役買ってもらってるわけだし、お皿のカウントにもなって、一石二鳥ってわけです。
ただ、朝日奈央さんが出題されてましたけど、
当初の導入目的は、たくさん食べたい女性が、周りのテーブルからの目を苦にすることなく、お皿を取れるようにすることだったらしいですね。
そりゃ、すごい。
となると、店にとっては、一石二鳥どころか、三鳥って話になります。
考えた人は天才かも。
予約で待ち時間ナシ
人気の回転すしチェーンは、土曜日や日曜日、平日でも待ち時間覚悟で出かけることが多いと思います。
昔、家族でよく言ったお店も、1時間近くの待ちが当たり前で、時間のつぶし方に苦労したものでした。
特にお子様づれの時は、待たずに入りたいものですよね。
そういう時は、やはり予約をしておくと便利です。
「ビッくらポン!」で出てきた、
「くら寿司」の公式アプリをダウンロードしておけば、いつでも、どこでも、15日前から予約可能!だそうです。
今では大手チェーンなら、どこでもスマホ一つで予約できると思いますので、土曜とか日曜とか、混雑が予想されるような日は、できるだけ早めに予約しておくことをお勧めします。
ガラケーの時代はなかったですからね~。
まとめ
大手回転ずしチェーンの一つである「くら寿司」は、そのコンセプトにあるように、おいしいものを、安く、安心して食べられるように取り組まれているのが分かりました。
特に、添加物を使用しない商品づくりや、「鮮度くん」と呼ばれる保護カバーなど、独自の安全面への配慮は、私たち消費者にとっての大きな安心材料でもあります。
また、子ども連れをターゲットとした、
おもちゃの当たる「ビッくらポン!」は、
食べた分だけガチャが引けるという、そのゲーム性から、多くの子どもたちを夢中にさせ、ファンを急増させる要因となっています。
結果的に、子どもの遊び心をくすぐるネタになった、食べ終わったお皿の投入ポケットも、元をたどれば女性客への配慮だったりして、
こうした「くら寿司」の顧客ファーストの目線が、熾烈を極める業界で「スシロー」に次ぐ第2位の業績を上げる原動力となっているのは、間違いありません。
もし、まだ利用したことがないのなら、一度覗いてみるのも良いかもしれませんね。
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