「SHOGUN 将軍」で18冠‼米・エミー賞とは?主演女優賞を獲得した女優は?日本人?

日本時間の16日、アメリカ・ロサンゼルスで、第76回エミー賞の発表・授与式が開かれました。

そこで、日本の戦国時代を舞台とする「SHOGUN 将軍」が、連続ドラマ部門の作品賞など、18冠に輝く栄誉を達成。

中でも、同部門の主演男優賞を真田広之さんが、主演女優賞をアンナ・サワイさんが獲得

アメリカのドラマなんで、出演すること自体、稀有な存在と言えますが、同賞の受賞は日本人初の快挙だそうです。

今回は、そんな栄誉を祝し、米・エミー賞についてや、主演女優賞を獲得したアンナ・サワイさんについて、ご紹介していきたいと思います!

米・エミー賞とは?

そもそも、エミー賞とは、どのような賞なのでしょうか。

Wikiによると、

「アメリカ合衆国で放送される、優れたテレビドラマ、番組、テレビ業界の功績に与えられる賞で、映画におけるアカデミー賞、演劇におけるトニー賞、音楽におけるグラミー賞に相当する、最も権威ある文化賞のひとつ」

とあります。

このうち、知ってるのはアカデミー賞。聞いたことがあるのがグラミー賞で、エミー賞はその次ぐらい、という位置づけでした。

「そうか、エミー賞って、そんな”どえらい”賞だったんだ」

ってのが、最初の、正直な感想でした。

アメリカのドラマ配信だけに、過去、ノミネートされているのは、大半が音響だったり、デザインだったり、マンガ作品だったりと、裏方さんの仕事ばかり。

なので、余計に今回の主演男優賞、女優賞の受賞は、今まで業界でしのぎを削ってこられた方には、さぞかし重みのあるニュースだったことでしょう。

お二人の俳優さんはもとより、関係者の方々には、
「おめでとうございます」「お疲れ様でした」という言葉しかありません。

尚、授与されるトロフィーは「エミー像」と呼ばれ、原子模型を掲げた羽の生えた女性の像、となっておりますが、

これは、デザインを担当した人物の奥様が、モデルになっているとのことです。

ちなみに、原子は科学を、翼は芸術の女神を表しているそうです。
ドラマだけでなく、スポーツやドキュメンタリー、芸術や工学など、幅広い分野を対象にするエミー賞だからこそ、のトロフィーという事ですね。

主演女優「アンナ・サワイ」とは?

最初、文字列だけチラ見したときは、「アン・ハサウェイ」かと思いました。

「ん?アン・ハサウェイが【SHOGUN 将軍】で賞とったの?」

、、、てな感じで、「????」ってなってました。
大変、失礼しました。

プロフィール

本名:澤井杏奈(さわい あんな)
生年月日:1992年6月11日(32歳)
出身地:ニュージーランド・ウェリントン
学歴:上智大学卒
身長:155cm
所属:ウィリアム・モリス・エンデヴァー・エンターテイメント

国籍は定かではありませんが、

自分が「日本人」であることを強く意識し、ハリウッドで描かれる、日本人女性の偏った定義を払しょくしたい、と強く願っていたことからも

恐らく「日本」だろう、と思っています。

ただ、ハーフかどうかについては、これも情報が少なく、何とも言い切れないのですが、もしかすると純粋な日本人という訳ではないかもしれません。

父親が転勤族で、幼少の頃に、ニュージーランド、香港、フィリピンで過ごしており、現在はアメリカを拠点に活動中、英語も堪能―ということだけで

「アンナ・サワイ」というカタカナ名の表記になっているのは、ちょっと違和感があります。

女優としての道のり

そんな彼女が初めて日本の地を踏んだのは、2002年10歳のときです。

父親の仕事の関係ですが、その2年後には、舞台ミュージカル『アニー』の主人公に選出され、女優としての道を歩き始めました。

応募者が1万人もいたそうで、そんな中から選ばれるのですから、普通の人じゃないのは間違いありません。

幼いうちから何か「持っていた」のでしょう。

その後、17歳でアメリカ映画「ニンジャ・アサシン」に出演し、スクリーンデビューを果たしますが、以降は日本で音楽活動を始めるなど、あまり目立った活動はしておらず、

2019年、27歳の時に、アメリカのウィリアム・モリス・エンデヴァー・エンターテイメントと契約し、本格的に女優としての道を歩き始めます。

そして2021年には、アメリカの人気アクション映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』への出演

アップル TV+のドラマシリーズなどを経て、今回の「SHOGUN 将軍」でのブレイクにつながっていきました。

小学生の時の「アニー」で見せた輝きを、長い下積み(そう言ってよいか分かりませんが)を経て、ようやく取り戻せたといった感じでしょうか。

授賞式でステージに上がった彼女は、大粒の涙をこぼしながら、

「(主演女優賞に)ノミネートされていた皆さんに感謝します。私はあなた方の姿を見て育ちました」と他の候補者へ呼びかけ、

真田さんをはじめとするクルーやキャスト、授賞式に出席していた母親にも感謝すると、

この賞を、全ての女性に捧げます」と力強く語っていました。

苦しい時代を生きる、女性たちへのエールだったのでしょうか。

「SHOGUN 将軍」とは

実は、まだ見ていないのですが、

ジェームズ・クラヴェルさんという方が書いた、
「1975年のベストセラー小説、『将軍』を原作とした、アメリカ合衆国の時代劇ドラマシリーズ」

ということらしいです。

日本でもディズニー+で公開されているみたいですが、『将軍』ってのは、関ヶ原前夜の徳川家康をモデルに描いた歴史小説なんですね。

で、アンナ・サワイさんが演じたヒロイン、戸田鞠子は、

戦国時代を生きた実在の女性、細川ガラシャをモデルにしているそうです。

しかも、このドラマ、実は1980年にアメリカで制作・放映され、日本でも翌81年にテレビ放映されています。

今回、真田さんが演じた主演を三船敏郎さんが、サワイさんが演じた戸田鞠子を、島田陽子さんが演じていらっしゃいます。

自分の中で、何となく「細川ガラシャ」=「島田陽子さん」のイメージが強かったのですが、これの影響だったんですかね。

もしかすると、NHKの大河ドラマでも、そんな配役があったかも、ですが、これでようやく腑に落ちました。

尚、三船敏郎さん、島田陽子さんのお二人は、残念ながら当時、受賞を逃しております。

しかし、「ラスト・サムライ」とかもそうでしたが、日本の時代劇を英語でやられると、どうしても自分は違和感を拭い去れず、敬遠してしまった記憶があるのですが、どうなんでしょうね。

アメリカで製作されて、アメリカで放映されるのですから、致し方ないと言えば致し方ないのですが。

まとめ

「SHOGUN 将軍」の、エミー賞(連続ドラマ部門)総なめの報道は、原作者がアメリカ人で、制作・放映もアメリカで行われたとはいえ、我々日本人にとって、嬉しいニュースであったことは間違いありません。

特に、主演男優賞、主演女優賞を共に日本人が獲得した、というのは、本当に誇らしいことで、鞠子を演じた「アンナ・サワイ」さんは、今後さらに大きく飛躍していくことでしょう。

自分としては、深作欣二さんがメガホンを取り、千葉真一さん、沢田研二さんらが出演した「魔界転生」で、初めて真田広之さんを見たのですが、

当時、アクションスターとして、惚れ惚れするようなかっこよさを見せていた真田さんが、今ではアメリカで活躍する国際的なスターになっていることに、万感の念を隠せません。

「SHOGUN 将軍」は、どうやらシーズン2も決定しているそうですし、これからのお二人の活躍に目が離せませんね。

改めて、鑑賞するのが楽しみでなりません。

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