4月19日の日本テレビ系【笑ってコラえて!お引越し2時間SP】では、新章に突入する「吹奏楽の旅2025」で、北海道旭川市の密着高校が決定するようです。
伝統的な音楽の町・旭川では、昨年同じ地域にある二つの中学校が、全国大会で共に金賞を受賞しており、
事前取材でも、こちらの中学校に密着していることから、同校の卒業生の進路が大きなカギを握っていると考えられます。
今回は、こうした要素を元に、番組が密着する高校を予測してみたいと思います。
全国大会で金賞を受賞した中学校
まず、昨年の全国大会で金賞を受賞した、二つの中学校ですが、
旭川市立の『永山(ながやま)中学校』と、同『永山南中学校』になります。
旭川市立永山中学校
所在地 | 〒079-8417 北海道旭川市永山7条19丁目1 |
電話番号 | 0166-48-2511 |

出典:旭川市立永山中学校HP
番組が密着取材した中学校ですね。
昨年、全国大会の吹奏楽コンクールで金賞を受賞していますが、一昨年も全国大会出場こそ逃したものの、前同大会で金賞を受賞するなど、優秀な成績を残しています。
今年卒業された3年生の力が大きかったのでしょうか。


出典:北海道新聞
予告動画で映された学校の制服や、こちらのユニフォームから永山中学校であることが分かりました。
旭川市立永山南中学校
所在地 | 〒079-8431 北海道旭川市永山町5丁目118 |
電話番号 | 0166-48-8117 |

出典:グーグル
続いて永山南中学校。
確かに番組が言うように、直線距離なら2キロちょっとしか、離れていない感じですね。
予告動画で映像が流れることはなかったと思いますが、
ただ、吹奏楽部の歴史は、むしろこちらの方が輝かしく、全国大会も2021年から連続出場、うち昨年と2022年の二度、金賞を受賞している他、
2021年と2023年は銀賞を獲得しています。
※2020年はコロナ禍で大会が中止
「吹奏楽の旅2025」で番組が密着する高校は?
上で言ったように、「吹奏楽の旅2025」で番組が密着する高校は、
上で上げた二つの中学校の卒業生たちが、どこの高校に進学するかが一番のカギだと思っていますが、残念ながら永山南中学校は、映像などの情報がありませんでしたので、
今回は永山中学校の吹奏楽部に絞って考えていきたいと思います。
強豪校か新進気鋭校か?
番組予告では、密着する高校について、上記のようなヒントを挙げています。
市内には、公立高校と私立高校、合わせて15校がありますが、一体どこが吹奏楽の強豪校で、新進気鋭校なのでしょうか。
毎年開かれる吹奏楽コンクールの結果から考えてみたいと思います。
※番組が密着する高校は、当然全国大会に出場できるレベルを前提に考えているでしょうから、ここでは大規模編成で、全日本コンクールにつながるA部門にエントリーした学校の中から考えていきます。
第69回大会(2024年)
高校名 | 地区大会 | 北海道大会 | 全国大会 |
旭川実業 | 金賞 | ||
旭川商業 | 金賞 | ||
旭川明成 | 金賞 | 金賞 |
第68回大会(2023年)
高校名 | 地区大会 | 北海道大会 | 全国大会 |
旭川商業 | 金賞 | 金賞 | |
旭川実業 | 金賞 | ||
旭川北 | 金賞 | ||
旭川永嶺 | 金賞 | ||
旭川明成 | 金賞 | 金賞 |
第67回大会(2022年)
高校名 | 地区大会 | 北海道大会 | 全国大会 |
旭川明成 | 金賞 | 銀賞 | |
旭川北 | 金賞 | ||
旭川商業 | 金賞 | 金賞 | |
旭川実業 | 金賞 | ||
旭川永嶺 | 金賞 |
第66回大会(2021年)
高校名 | 地区大会 | 北海道大会 | 全国大会 |
旭川商業 | 金賞 | 金賞 | |
旭川北 | 金賞 | ||
旭川永嶺 | 金賞 | ||
旭川西 | 金賞 |
第64回大会(2019年)※65回大会はコロナ禍で中止
高校名 | 地区大会 | 北海道大会 | 全国大会 |
旭川永嶺 | 金賞 | 銀賞 | |
旭川東 | 金賞 | ||
旭川商業 | 金賞 | 金賞 | |
旭川西 | 金賞 | ||
旭川北 | 金賞 |
第63回大会(2018年)
高校名 | 地区大会 | 北海道大会 | 全国大会 |
旭川永嶺 | 金賞 | 金賞 | |
旭川商業 | 金賞 | 金賞 | |
旭川西 | 金賞 |
引用:旭川地区吹奏楽連盟HP
63回大会から昨年の大会まで、ざっと成績を調べてみますと、地区大会で毎回必ず金賞を獲得しているのは、旭川商業高校です。
こちらは、全国的にも名の知れた実力校で、全国大会初出場はなんと1956年。
これまでに計10回も全国大会に出場し、二度も金賞を受賞している、歴史のある学校です。
また、北海道支部大会では31回も金賞を受賞し、そのうち2013年〜2019年までは7年連続受賞という偉業を成し遂げています。
旭川地区高校の強豪校というのは、「旭川商業高校」で間違いないと思います。
次に、新進気鋭校ですが、
コンクールの年度別の成績を見てみますと、2022年の第67回大会から、旭川明成(めいせい)高校が目覚ましい成績を上げているのが分かります。
実は旭川明成高校は、かつて旭川商業高校吹奏楽部を全国大会に5回導き、金賞を2回受賞している佐藤淳先生を、2022年の4月から迎え入れています。
強豪校の顧問を30年もの間務めた「名伯楽」の加入は、ここ数年の旭川明成高校吹奏楽部の躍進と決して無関係ではないでしょう。
新進気鋭校は、「旭川明成高校」という線が強いようです。

出典:グーグル
学校名 | 旭川明成(めいせい)高等学校 |
所在地 | 〒070-0823 北海道旭川市緑町14丁目 |
電話番号 | 0166-51-3220 |
旭川明成高校だと思うワケ
番組に出ていた、永山中学吹奏楽部に在籍していた卒業生が、具体的にどこの高校に進学したのかは分かっていないのですが、
ある道内の学習塾サイトによると、同校を卒業した大多数の生徒が、旭川市内の高校に進学されているそうです。
中でも、学校が近いこともあり、私立の旭川志峯高校へ進む生徒が比較的多いらしいのですが、基本的には公立高校を目指す生徒が多数を占めるんだとか。
旭川商業高校は公立ですが、旭川明成高校は私立。
距離的にも旭川商業高校の方が永山地区に近いようですし、2023年には、永山中学吹奏楽部の生徒さん達との交流会も行われたようです。

出典:旭川商業高校オフィシャルブログ
長く歴史のある伝統校、公立だし、ご家庭の経済的負担も軽減できるとなれば、旭川商業高校を選択する子も多いかな、、という気もします。
ただ、中学、高校などの部活動における吹奏楽では、指導する顧問によって、成績が大きく左右されると言います。
先の明成高校の佐藤淳先生もそうですし、永山中学校で指導する菅野哲也先生もそうだと思います。


生徒さんに、お腹をプニプニされて、慕われているのが分かりますよね。
で、この菅野哲也先生のフェイスブックを確認しますと、なんと旭川明成高校の佐藤淳先生がお友達登録されているんです。

出典:菅野哲也先生のフェイスブック
生徒に慕われる「名物先生」同士のつながり、、
吹奏楽の世界に自分の将来を見出そうとする生徒達にとって、
コンクールの成績は非常に重要になるでしょうし、この関係性は非常に大きなウェイトを占めるような気がします。
進路に迷う吹奏楽部の生徒たちが、顧問の先生の意見を聞く、という展開は容易に想像できるでしょう。
実際に、永山中学の菅野先生が明成高校を推すかどうかは全く分かりませんが、
自分が旭川明成高校が密着高校に選ばれるだろう、と思うのは、先生同士のつながり、ただこの一点だけです。
まとめ
日本テレビ系【笑ってコラえて!お引越し2時間SP】の「吹奏楽の旅2025」で、北海道旭川市の密着する高校は、
〇吹奏楽コンクールの全国大会で金賞を受賞し、番組の事前取材でも密着していた「永山中学校」の卒業生が、どちらの高校に進学するかが大きな要素と考えられます。
〇番組予告で示された、”強豪校か新進気鋭校か”、というヒントに対しては、過去のコンクールの成績から、強豪校=「旭川商業高校」、新進気鋭校=「旭川明成高校」と推測されます。
〇永山中学の卒業生の進路は基本的に公立校(旭川商業高校など)に進学する生徒が多数を占めますが、二人の「名物先生」である顧問同士のつながりから、「旭川明成高校」が密着高校に選ばれるような気がします。
ただ実際、旭川商業高校吹奏楽部のSNSなどを拝見すると、さすが伝統校らしく、精力的に様々な活動をしているようで、
中学生にとっても魅力的に映るだろうなぁ、という気がします。
弱気になる訳ではありませんが、どちらが密着校に選ばれても全く違和感がない、というのが正直な気持ちです。
(全く別の高校だったら、恥ずかしいですが。)

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